プロのフラメンコ舞踊手として、また後進の指導者としても活動中の「中尾貴子」を紹介します。
- 1978年
- 小松原庸子スペイン舞踊団入団。
- 1981年
- スペイン留学。その後の数度の渡西において、パコ・フェルナンデス、マノロ・マリン他多くのアーティストに師事。
- 1984年
- 名古屋市においてスペイン舞踊研究所ヒラソル主宰。
- 1988年
- 都市文化会議第10回都市文化奨励賞受賞。
- 1990年
- 劇団クセックACT 「死にっぱぐれの舞踏会」ニューヨーク公演に出演。
- 1991年
- 名古屋MACチャリティーコンサート「フラメンコの夕べ」に出演。後援会が発足。
- 1992年
- 東京青山円形劇場、名古屋テレピアホールにて「褐色のマリア」公演。後援会と共催で「フラメンコへの招待」開催
- 1993年
- 名古屋市主催、なごや女性フォーラム′93「イブ・愛(ラブ)・Live・インなごや」に出演。
名古屋青年会議所主催第7回ターグ賞受賞。
- 1994年
- 新スタジオオープン。
秋に「自画像YO Soy・・・COMO SOY」を公演。
名古屋市民芸術祭′94主催「ザ・ノスタルジア響衆」に在日韓国の農楽(サムルノリ)ブンムルホンジンと共演。
- 1995年
- 阪神大震災チャリティーコンサート「地震に負けるな、がんばれ!コンサート」に出演。
「あいち消費者のつどい」にフラメンコ公演参加。
東京新宿スペースゼロ、愛知県芸術劇場小ホールにて「Soy COMO Soy ′95」公演。
- 1996年
- 愛知県芸術劇場大ホールにて「名古屋空港利用者年間900万人達成記念―2005年国際博覧会を愛知で―アラウンド・ザ・ワールド」コンサートに出演。
- 1997年
- 東京芝のabcホール、名古屋市芸術創造センターにて、スタジオヒラソル主催「胎動」を、ファン・アンドレス・マジャと共演。
- 1998年
- 1997年に開催された「胎動」により、名古屋市民芸術祭審査員特別賞受賞。
- 1999年
- 名古屋市民芸術祭実行委員会からの招へいを受け、名古屋市民芸術祭′99に参加し、フラメンコ合同公演。
- 2000年
- 名古屋芸術大学第22回オペラ公演「カルメン」振り付け。
- 2001年
- 長久手文化の家にて、長久手文化の家 フレンズ主催「中尾貴子の世界」公演。
- 2002年
- 「Made in Japan」公演。翌年再演。
- 2005年
- 愛・地球博にてスペインパビリオン主催のアンダルシアウィーク及びスペインウィーク出演。
- 2007年
- 東京国際フォーラム「第1回日西フラメンコフェスティバル」出演。
小松原庸子舞踊団韓国・中国公演出演
名古屋市能楽堂 狂言「三の会」客演。
- 2008年
- 東京セルリアンタワー能楽堂 小松原庸子舞踊団「Flamenco in 能楽堂〜フラメンコその神秘と情熱〜」出演。
名古屋市能楽堂にて名古屋市民芸術祭参加作品、「月と死神」公演
- 2009年
- 東京芸術劇場中ホール 小松原庸子スペイン舞踊団創立40周年記念公演
「DUENDE DEL FLAMENCO」出演
- 2010年
- 愛知県芸術劇場小ホール 小松原庸子スペイン舞踊団創立40周年記念公演
「Flamenco su Misterio y Pasion」にてスペイン国家賞受賞ピアニスト、ダビ・ペーニャ・ドランテスと共演
- 2011年
- 8月2日 中村文化小劇場にて、被災された腎臓病患者の為に、「東北支援チャリティーフラメンコ」を開催。
フランメンコ界の巨匠アントニオ・カナーレスと共演
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- 8月10日 名古屋市芸術創造センターにおいてイベリア創立40周年記念特別公演に出演、
ミゲル・アンヘル・エレディアと共演
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- 2012年5月20日 中尾貴子フラメンコスタジオ・ヒラソル発表会開催予定
現在、名古屋を拠点とし名古屋発信の舞台芸術を目指して活動中
人生は、自分の書いた台本どおりには、進行しない。
時は流れ、人の心もまた、うつろいてゆく。
目的だけを目指して、現在、その瞬間が、生ける屍のようになってしまったら何と不幸な事だろう。
この世に生(命)を受け、生かされている限り常に感動していたいと思う。
人と出会う事―私が出会えた事を本当に感謝するのは、インターネット等も普及し、世界中の人々と交流を図れる時代に生きていても人と直にふれあえる事、その人の放つ何かを自分のあらゆる感覚を開いて、自分の中に浸透させそれに触発されて自分もまた、その人の中に入りこんでいく事である。そこで共鳴しあえた時、私は至上の幸福感を得る。
ある人が、スペインの人々について、「彼らは人生の達人だからね。」と語っていた。私も、本当に素直にそう思うし、自分もそんな生き方がしたいと思う。
年齢を重ねて、身の置き処がなく、自分の家族にさえ遠慮している人生の先輩の姿を見るのはとても悲しい。
夏のグラナダの夕方、老婦人達がビールを飲み、山盛りのパタタフリータをいかにもおいしそうにつまみながら談笑している。
その顔は、それぞれ確実に生きた時間を重ねてきた自信にあふれている。それぞれに運命を受け入れ、その中に様々な喜びを見出し、したたかなまでに自分らしく生きている証がそこにある。
おおらなか愛がそこにはある。
スペインのそこかしこで出会う人生の達人たちのかもしだすエネルギーは、自然、そして神に育まれ、ますます光輝いてみえる。
おおらかな愛に満ちたスペインのアーティスト達に出会わせてもらえた事を、心より感謝して、舞台にたちたいと思う。
中尾貴子